数学を勉強する意味ってなに?
数学を勉強してなんの役に立つの?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
結論から言うと、数学(算数)は絶対に勉強した方がいいです。
この記事を書いているぼくは教育学部で数学教育を学び、社会人になった今でも数学を趣味にしています。
こういったぼくが数学教育の観点から解説していきます。
数学を勉強する理由
その①実用的目的
実用的目的とは、簡単にいうと日常生活でどれだけ有効性を持つかということです。
ここからの話は数学というよりかは算数の話になります。
この記事を読んでいるみなさんは時計を見て、いま何時何分なのかを理解することはできますよね?
バカにしているように聞こえるかもしれませんが、みなさんが小学校で時計の見方を学んでいるから理解できています。
他にも、数字を読んだり簡単な計算ができなかったりすると、買い物をすることもできない、割り勘をすることもできないんです。
スーパーに行ったときに、豚肉を買うとします。
例えば、150gが280円の豚肉と250gが450円の豚肉はどちらが安いかなと考えることは「単位量当たり」の考え方を使います。
もちろん数学を仕事にする人は数学を日常的に使うので、数学のことを知らないといけません。
このように、算数(数学)は日常生活の色々な場面で活用されているからこそ必要になってきます。
その②陶冶的目的
陶冶(とうや)的目的の陶冶はあまり聞き馴染みのない言葉だと思いますが、陶冶=鍛えるという意味で考えてもらうといいかもしれないです。
明治33年に公布された「小学校令施行規則」では、算数の教授要旨を次のように述べています。
前半部分はその①で書いた実用的目的に関する記述です。
後半部分が陶冶性に関する記述になるのですが、算数や数学の学習を通して、思考力、推理力を鍛えようというものです。
これで絶対に「頭が良くなる」と言い切ることはできませんが、前述したように「頭を鍛える」ことはできるのではないでしょうか。
陶冶的の例としては「証明」が挙げられます。
嫌いな人、苦手な人も多いと思います。
では、なぜ苦手なのか?それは今までやってきたことと明確に違うからです。
例えば、今までは
3+2×5=3+10=13
のように問題が与えられていて、計算をして、解答を求めることをやっていました。
しかし、証明では
右の図でBDは∠ADCの二等分線で、
AD=BD、∠CAD=∠CBDである。
このとき△AED≡△BCDとなることを証明しなさい。
という感じになります。
今までは問題を解いて答えを出していたのが、証明だと仮定と結論が与えられていて、結論に至るまでの過程を求めるという部分が根本的に違います。
今までと求められていることが違うからつまずきます。
つまずいて解けないから苦手になるし嫌いになります。
こういった証明などを通して、物事を筋道立てて考えられるようにするために数学を学ぶ必要があります。
「これは絶対に〇〇だよ!」と言っても、聞いている人は「なんで?」と思いますよね。
なんでそうなるのか根拠を示さないといけないですし、そのためには数学を通して得た思考力、推理力が役に立つんです。
その③文化的目的
文化的目的とは、簡単に言うと数学をやっていて楽しい!と思えるようになることです。
「これやっていても全く役に立たないんだけど、好きでやっています。」
つまり数学=趣味ということです。今のぼくがまさにこれです。
(ちなみにぼくは素数にハマっています。素数について書かれた本を8冊くらい持っています笑)
嫌なことを仕事にしたくないと思うでしょうし、そもそも数学の知識が必要な仕事は選択肢にも入らないですよね。
数学を楽しいと思えれば、仕事の幅も広がります。
最後に
数学は絶対に勉強した方がいい理由を解説していきました。
少しでもみなさんが数学をやったほうがいいんだなと思ってもらえたならよかったです。
数学を勉強した方がいいのはわかったけど、どうやって勉強したらいいのかわからない方もいると思います。
そんな人向けに別記事で数学の勉強法を教えます!
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